フィリピン及びセブの概要
■フィリピン共和国
 東洋の真珠といわれるフィリピン共和国は、7,107もの島から成り立っている。(インドネシアについで世界第二位)その中心は首都マニラのあるルソン島、次に大きいのが南部ミンダナオ島、その間にはリゾート観光地としてのパラワン、ビサヤ諸島があります。
 最近の実情としては、日本からいちばん近いエキゾチックな外国と賭して人気が高かったのに、今では近隣各国に引き離された感がある。これはひとえに経済の立ち遅れと国内を取り巻く情勢不安が原因として挙げられます。
 日本におけるフィリピンのイメージはまず第一に「危険な国」ということのようです。それは新聞屋テレビで報道されるフィリピンに関する記事の内容の大半が犯罪や汚職による政治腐敗などに関わるものが多くどうしても否定的な印象しか残さないのです。
 それは日本の報道機関が報道ネタとして捉えているからだと言わざるを得ません。事件、何かが起こるということを前提としてフィリピンを捉えているということに他ならないのです。
 フィリピンはそうまで危険な国かというとそうではないと思います。実際、フィリピンの人たちは人が良く、国家や会社のことより自分自身や家族のことを思い毎日何を食べて生きていくかということを考える善良な市民であると思います。国民の7割以上が貧困にあえいでいるとはいえ互助の精神を失わず、厳しい状況に立たされても、けっしてフィリピン人独特の「人なつっこさ」、「素朴さ」を失わないフィリピン、毎日一生懸命生きるフィリピン人達を頼もしく思います。
■プロフィール
正式国名 フィリピン共和国【日本語】 Republic of the Philippines【英語】 Repulikang Philipinas【スペイン語】
独立記念日 1946年7月4日(フィリピン国内では6月12日が独立記念日になっている)
人口 約 7.950万人
面積 約 30万平方キロメーター
元首 Gloria Macapagal Arroyo (2001.01.20.)
政治体制 共和制
■フィリピンの国旗
 左側、白地に三角の中央には、自由を象徴する黄金の太陽、周囲の八つの光芒は、反スペインに立ち上がり独立運動に加わったマニラ、カビテ、ラグ―ナ、バタンガス、ブラカン、パンパンガ、タルラック、ヌエバエシバの8州を意味している。三角形の角にある星はルソン、ミンダナオ、ビサヤ、を象徴している。右側のブルーは清潔を、赤は勇気を表している。
■フィリピンの公用語
 フィリピン語と英語。学校教育ではフィリピン語の使用が義務づけられてはいるが実際には英語が併用されている。フィリピン語の母体はルソン中央部、マニラとその周辺州、ミンドロ島で多く使われているタガログ語である。フィリピンでは120を超える言語がありその地方によって特有の言葉を使っているのが現実です。
■フィリピンの教育制度
 義務教育は、初等教育6年間、中等教育4年間、高等教育(大学)は4年間であるが学部、専門分野によって変わってくる。識字率は95%を超える。日本人学校や、インターナショナル・スクールがある。
■フィリピンの英雄
 フィリピンの英雄を挙げると最初はザゼランと戦った「ラプラプ」、近世では解放運動の父「ホセ・リサール」武力闘争の「アンドレ・ボニファシオ」民族独立運動の指導者「エミリオ・アギナルド」たちが挙げられる。
■7.107の島々
 熱帯の海域に北から南に扇状に広がる群島それがフィリピンです。フィリピン最大の島「ルソン島」南端の二番目に大きな島「ミンダナオ島」そしてその間に「ビサヤ諸島」がある。ビサヤ諸島にはパラワン、ミンドロ、パナイ、マスバテ、ネグロス、セブ、ボホール、レイテ、サマールがある。
■気候
 フィリピンは熱帯性モンスーン気候に属し、年間の平均気温は26〜27℃。雨季は6から11月。乾季が12〜5月となっている。しかし広大な地域の為すべてがこれに当てはまるわけではない。特に7月〜9月、11月の台風には注意が必要である。台風の警報には4つのランクがありシグナル3,4になると学校会社は休みとなります。またフィリピンは火山島としても有名である。現在も22の火山が活動しており「マヨン火山」常には危険な状態にある。
■宗教
 フィリピンはスペインの植民地時代が長かったせいもありアジアでは珍しくカトリック教徒の多い国である。ローマカトリックが85%プロテスタントを含めると全人口の93%がキリスト教系である。
■フィリピン人の気質と言葉
 「フィリピーノ・ホスピタリティー」という言葉があるように、見知らぬ人に対しても親切であるといわれている。円滑な人間関係を思考するが、恥の意識が強く無神経な言動から思わぬ事態を招くことがある。南国特有の楽観的な性向もある。
■在留邦人の数
長期滞在者 約8,600人 永住者 約1,500人

セブ島総合情報

 セブはもっともポピュラーなリゾートとして日本人には知られており南北に長いセブ島とビーチリゾートエリアを持つマクタン島とその他小さな島からなる島の総称です。セブ島はビサヤ諸島の中あり、ルソンとミンダナオの間にある島です。ビサヤ諸島は7つの主要な島々で構成されています。
 パナイ、ネグロス、セブ、レイテ、サマル、ボホールとマスバテです。地理的は、ルソンとミンダナオの間にあり共に航空路線と海の航海のためのハブとなっています。すでにご存知かと思いますが、ここセブ島はフィリピンの歴史が始まった場所でもあるのです。スペインの探検家マゼランが最初に上陸したところとしてはあまりにも有名です。そして植民地の文化と歴史で浸されてきた所でもあるのです。


セブ島(フィリピン)の温かい、優しい人々について。
 セブ島は素晴らしいビーチがいたるところにあり、平和的、友好的な人々が住む穏やかな場所です。地元の人やフィリピン各地の観光客、そして外国の観光客に人気が高い島です。セブ島、それはスペイン(マゼラン)が最初にフィリピンに上陸した所での最も古い地である。そしてマニラに次ぎ観光とビジネスにおいて2番目の主要都市である。
 真新しいマクタン国際空港はマニラや他の空港とは違い整然とした雰囲気がある。定期便は成田、大阪、シンガポール、マレーシア、香港、オーストラリア、からの国際線も就航している。それはセブ島がフィリピンの中核をなすハブとなっていることを意味するものでもあるのです。それに同じく近隣の島々を結ぶ海運の中心地でもあるのです。セブ島概要
 「フィリピン最古の都」 "The Queen Cit of South" これはセブを表現するときよく使われる言葉です。1521年のマゼラン上陸から始まりアメリカ、日本の支配下から独立て現在のセブに至る多くの歴史がある都市である。スペイン時代の名残りはカトリック信仰とともにここセブだけではなくフィリピンのいたるところにその足跡を見ることができる。

セブ島人口・言語
 人口はおよそ 300万人である。現地の言葉としては セブアノ語 が一般的に使われるがフィリピンの公用語である タガログ語と英語 は広く理解される。セブ市には多くの中国系の人たちが住んでおり彼らだけの言葉を使う人たちも入る。英語についてはセブの人々の80%以上が理解する事が出来る。

 アメリカの英語資格試験に置いての結果ではフィリピン人の英語力は超一流のものがあり、アジア地域2ヶ国の中ではシンガポールに次いで第二位の結果である。ちなみに日本は北朝鮮と同じ24位である。(1999年度調査結果)セブ人の気質は温和で、平和協調的であるが反面、志操堅固、反骨精神も旺盛であるようです。

セブ島経済状況
 ビサヤ地域への政府の基本政策は西部ビサヤ地域は農業、漁業、中部ビサヤ地域は製造業、サービス業、観光業、東部ビサヤ地域は重工業という分業政策を取っている。
 なんといってもセブの産業に革命的変化をもたらしたのは1979年に開発されたマクタン輸出加工区である。この加工区には、現在100を超える企業が進出していてそのうちの約6割が日系の企業である。セブの主要輸出品は半導体、電子時計、カメラ、解散加工品、家具となっており主要輸出先は米国、日本、欧州、韓国、台湾の順である。

セブ島観光
 戦略的産業のもう一つは観光産業である。マクタン島の東海岸には数多くのリゾートホテルが立ち並びマリンスポーツのメッカとなっている。外国人観光客の約40%は日本人が占めている。毎月約9000人以上の日本人が訪れており、治安、衛生、その他累積する悪い習慣(タクシー料金、日本の暴力団関係者に入国の制限など)の一掃に務めているのが現状です。

セブ島タウン情報
 「セブ島は治安がいい」 というのは日本の旅行者の間ではほぼ常識になっています。それはマニラ国際空港やタクシー、歓楽街で恐い思いをしたことのある人にとってはセブ、マクタン国際空港に降り立った時に感じる雰囲気はまた特別なものがあると思います。リゾート地にやって来たという開放感は首都マニラでは感じられないものでしょう。