海外のプロジェクトを援助する方法

資金で

 プロジェクトへ資金を送金する前に、現地のロータリー・クラブに連絡し、現在、何が必要とされているかを見極めましょう。異った幾つかのクラブと連絡し、それぞれの活動について学び、プロジェクトに対する関心と積極性の点で、どのクラブと最もうまくやって行けるかを見出して下さい。時間が不可欠の要素である場合は、これは特に重要なものとなります。自身に幾つかの選択を残しておいて下さい。

 プロジェクトの現在のニーズを見出したならば、寄付金をRI世界本部あるいはRI日本サービス・センター宛に送金します。これらの住所並びに送金用紙は「WCSプロジェクト交換」の末尾に添付されています。(注:ロータリー財団の寄付/表彰書式は使用しないこと。)小切手は国際ロータリーを受取人に指定し、WCSプロジェクト番号を明記して下さい。

 RIを通じて海外に資金を送金するには時間がかかります。パートナ-・クラブが資金を受け取るのに数週間あるいは数ヶ月かかることもあるでしょう。RIは地元国の通貨で資金を送金します。銀行に連絡し、相手方に直接送金する方法を尋ねることもできますが、これには幾分リスクが伴います。RIを通じてWCSプロジェクトに送金する寄付は税金控除となりますが、ポール・ハリス・フェローとしての認定の対象にはなりません。

 もしも同額補助金又はロータリー財団からの他の補助金を申請した場合は、資金は申請書が許可されるまで送金しないで下さい。その時点でロータリー財団が指定した手続に従って下さい。

寄贈物資で

 寄贈物資をもってWCSプロジェクトに関与するロータリアンには、現物拠出情報ネットワーク(DIN)が追加参考資料として役立つものとなります。

 「WCSプロジェクト交換」を通じてクラブや地区が要請する寄贈物資は、全て、データべ-スのカタログに入れられています。これにより、RIは、もしもロータリアンに寄贈する物資がある場合は、この物資をクラブが要請した物資と比べたり、またロータリアンが物資の別な活用方法を見出すのを助けたりすることができます。また、「WCSプロジェクト交換」では、紙面に制限があるため、要請する設備、特に医療設備の説明は、一般的なものであるよう指示されています。従って、もしも海外のロータリー・プロジェクトに寄贈したい医療設備がある場合は、RI世界本部のDIN担当職員に連絡し、寄贈現物を要請するプロジェクトについて調べて下さい。

 RIはまた寄贈物資を取り扱い、現物拠出活動を実施するクラブに助言や指導を提供する団体についての情報を載せる「DINの参考指針」を発行しています。寄贈物資プロジェクトはユニークな挑戦と責任をもたらします。従って、もしもクラブが現物拠出と取り組むことを計画している場合には、経験者の助言を得るか、RIに連絡し「DIN参考指針」を入手してください。

ボランティアで

 「WCSプロジェクト交換」はRIのボランティア・プログラムを補充するものです。ロ-タリー・ボランティアとは、その名が示す通り、ロータリアンがその時間、労力、技能を提供することを励まし、自身の地域社会および海外で人道的活動を支援する人達のことです。

 もしもボランティアとして奉仕したいプロジェクトを見出した場合は、プロジェクトの説明と一緒に記載された地元のロータリアンに連絡し、あなたの技術が提供されるべき任務に適したものかどうかを確かめます。地元ロータリー・クラブにあなたの技能、資格、期待事項についての詳細な情報を提供しましょう。旅行の手配は、プロジェクトの連絡担当者から特定な招待状を受け取るまで、待って下さい。ボランティア奉仕についての詳しい情報がロータリー・ボランティア要覧に記載されています。

 年に2度発行される「ロータリー・ボランティア国際プロジェクト実施地リスト」も、「WCSプロジェクト交換」と同様に、海外からの援助を求めるロータリー・クラブのプロジェクトを載せています。実施地リストが異っている点は、ボランティアを必要とするプロジェクトだけに焦点を合わせていることです。「国際ボランティア登録リスト」は、ロータリアンおよび非ロータリアンが、海外で奉仕を希望することをロータリー・クラブに伝える機会を提供しています。RIはまた、ロータリー以外の団体を通じてボランティアとして奉仕する機会についての情報を載せる「ロータリー・ボランティア支援団体一覧表」も発行しています。

(文責・・パストガバナー 田中 毅)